息を呑むほどの美しさと希少価値の高さから、“革のダイヤモンド”とも呼ばれるコードバン。
革好きなら誰もが一度は憧れる存在で僕もいつかは手にしたいと思い続けて早7年、この度「GANZO(ガンゾ)」のコードバンシリーズの財布を購入することに。
長年の夢がついに叶いました。
1917年創業の老舗の皮革製造会社「AJIOKA.」が手掛ける、日本最高峰のレザーブランド。厳選された素材使いと一流の職人技で多くの革好きを魅了する。細部まで一切妥協することなく“本物”を追求しており、一生モノとして選ぶのに相応しいブランド。
- コードバンならではの透き通るような美しさ
- スーツにも合う高級感
- 耐久性が高く長く使える
- お札・小銭・カード全て満遍なく入って使い勝手が良い
- 水に弱い(コードバンの宿命なので仕方ないが)
- 内装のデザイン・レザーがシンブライドルシリーズの方が好み(あくまで個人的に)
GANZO(ガンゾ)コードバン『ファスナー小銭入れ付き長財布』
「GANZO(ガンゾ)」の中でも特に人気の高いコードバンシリーズの『ファスナー小銭入れ付き長財布』。
臀部からわずかしか採れない貴重なコードバンを贅沢に使って仕立てたこだわりの逸品です。
他のレザーとは一線を画す、一転の曇りもない透き通るような美しさを堪能できるのはコードバンならでは。
見惚れるような美しさと高級感
こちらのお財布の最大の魅力は、見惚れるほど美しい革質。
まるで鏡のように反射する光沢感と、ギュッと目の詰まった繊細な表情はまさに絶品です。
いやほんと、見ているだけでも幸せな気分になれちゃいますよね。何時間でも見ていたい。
ひと目で上質とわかる高級感もあり、フォーマルな場面やスーツとの相性も抜群。これならどこへ持っていっても恥ずかしくないです。
これだけ美しい質感が出せるのは、アメリカ・ホーウィン社と並びコードバン界の二大巨頭と称される姫路の馬革専業タンナー「新喜皮革(しんきひかく)」謹製のコードバンを、アニリン染めと呼ばれる水染め製法で有名な「レーデルオガワ」が仕上げた最高品質のコードバンを採用しているから。
例えるなら、最高級の素材を超一流のシェフが調理した最高の料理、といったところでしょうか。
いくらコードバンとはいえ、この美しさは並のものでは出せませんからね。
購入当時でこれですから、使っていくうちにどれだけ艶が増していくか今から楽しみすぎます。
ちなみに、コードバンとよく比較されるシンブライドルシリーズのブライドルレザーと質感を比べるとこんな感じ。右がブライドルレザー、左がコードバンです。
写真だとわかりにくですが、実際に見るとコードバンの方がキメが細かく高級感や透明感は一段上。
一方のブライドルレザーは高級感がありつつも武骨な印象で男らしい雰囲気が強いですね。
どちらが良いかは好みなので一概には言えませんが、どちらも至高の逸品であることは間違いないです。
カラーは全5色展開
出典:GANZO公式サイト
コードバンシリーズのカラーはブラック、ヘーゼル、ダークブラウン、ダークグリーン、ネイビーの全5色展開。
高級感を活かすためか、全体的に色味を抑えたシックなものが多く揃っています。
シンブライドルシリーズなどでは展開のないダークグリーンがあるのも特徴的ですね。
僕は今回ダークブラウンを購入しましたが、正直どれにするかめちゃくちゃ悩みました(笑)
内装には国産ヌメ革を採用
内装にはヌメ革を採用。
繊細なコードバンに明るいベージュカラーのヌメ革を合わせることで、質感の違いによるギャップを楽しめます。一粒で二度美味しい的な。
右上部にはガンゾのロゴマークの刻印が。これがまたカッコいいんですよね。
コードバンシリーズで使われているヌメ革は、ガンゾで定番のバダラッシィ・カルロ社(イタリア)のミネルバボックスではなく国産のヌメ革。
ミネルバボックスはシボ感がありラフな質感ですが、こちらの国産ヌメ革はキメが細かく上品な雰囲気が特徴的です。
比べてみるとこんな感じ。右側がシンブライドルシリーズのミネルバボックス、左側がコードバンシリーズの国産ヌメ革です。
国産ヌメ革の方がスッキリした印象で、高級感のあるコードバンと相性抜群ですよね。
ただ、個人的には味のあるミネルバボックスの方が好みなので難しいところですが。。笑
とはいえ、ヌメ革ならではのエイジングは期待大。明るいベージュカラーから深い飴色への経年変化を存分に楽しみたいと思います。
丁寧な切り目本磨き仕上げ
レザーへのこだわりだけでなく、縫製やコバ処理といった仕立ての良さもガンゾは超一級品。
その中でも真骨頂と言えるのが、切り目本磨きによるコバ(革の端のところ)の仕上げ。
切り目本磨きはコバをヤスリがけした後に布海苔を塗り込み、さらに入念に磨きをかける伝統技法。
顔料で塗り固める一般的な仕上げと違い、職人の高い技術が求められさらに手間もかかる作業ですが、これによってツルツルとした手触りと美しい光沢が得られます。
どうですか、この仕上がり具合!
実際に触ってみると、ツルッと滑らかで一切の引っかかりがなくとっても気持ちいい。永遠に触っていたいまであります(笑)
数あるレザーブランドの中でもガンゾのコバの仕上げは最高峰で、コバの良さだけでもガンゾを選ぶ価値があると言っても過言ではありません。
しかも、切り目本磨きで仕上げることで耐久性が高まり、コバがほつれにくくなるという実用面でのメリットもありますよ。
お札・小銭・カードが全て入って使いやすい
こちらのお財布は小銭入れの付いた長財布のため、お札、小銭、カードを全て満遍なく収納できて使い勝手も良好。
札入れは小銭入れを挟んで前後にふたつあり、万札や五千円札と千円札を分けることができます。
奥側にはマチがあるため枚数も10枚以上は余裕で入ります。見やすさや取り出しやすさもバッチリ。
ただ、底が浅めのため少しお札が出っ張って見えてしまうのは惜しいポイント(実用面では問題ありませんが)。
底を浅くすることでコンパクトになるメリットはありますが、個人的にはもうあと5mm程度深くしてお札が隠れる方が良かったですね。
小銭入れは横に広く容量もたっぷりで非常に使いやすいです。
ただ、これまた個人的な好みで言うと、内側のレザーのカラーがグレーなのがちょっと残念。
ガンゾの内張りレザーといえば下のようなイエローレザーが定番で、僕も好みなので個人的にはイエローが良かったですね。
まぁイエローは汚れが目立つので実用面ではグレーの方が良いんですけどね(笑)
カードポケットは上下に各4枚の合計8枚。
さらに、札入れのところにも2つあり、合計10枚収納できます。
手前側の札入れをカード入れに使ったり、反対側にワイドポケットもありますので、カードの収納枚数も十分です。
お札、小銭、カードを各10枚ずつ入れると、厚み
購入時はどうしても開きがちですが、使っていくうちに革が馴染んで厚みも抑えられます。
スーツの内ポケットにも収まるサイズ感なので、ビジネスシーンにももってこいですね。
一生愛せる至高の逸品
透き通るような透明感、鏡のように反射する光沢、溢れんばかりの高級感。
どれをとってもまさに至高。
税込5万超えの大物ではありますが、一生モノとして大人の男性が選ぶのに相応しい逸品です。
ただし、コードバンは水に弱い素材ゆえ「トイレで手を洗った後にがっつり触っちゃった」なんてイージーミスだけは十分ご注意を!
- 価格(定価):47,000円(税抜)
- 型番:57192
- カラー:ブラック、ヘーゼル、ダークブラウン、ダークグリーン、ネイビー
- サイズ:H9×W19×D1.8cm
- 重さ:約131g
- 仕様:札入れ×2、小銭入れ、ワイドポケット、カードポケット×10
- 素材:馬革(コードバン)、牛革(ヌメ革)
- 生産国:日本