「GANZO(ガンゾ)」の「シンブライドル」シリーズは外側はブライドルレザーですが、内側にはミネルバ・ボックスのヌメ革(ショルダーヌメ)が使用されています。
このヌメ革は太陽光などの光を浴びることで深みのあるアメ色に変化するのが特徴で、”いかに自分好みの色味に育てるか”が大きな醍醐味のひとつ。
きれいにエイジングさせるために使用前に数日から1ヶ月ほど太陽光に当てる、いわゆる「日光浴」をさせる方が多く、僕も日光浴ラヴァーのひとりです。
もはや日光浴は使用前の儀式と言っても過言ではありません(笑)
今回は、先日の記事で紹介したガンゾのシンブライドルシリーズの純札入れを1週間日光浴させましたので日焼け具合をレビューします。
YouTubeの動画でも詳しく紹介していますので、こちらもあわせてご覧いただければ!
ガンゾの日光浴のやり方
「日光浴って言われてもどうやれば良いの?」という方もいらっしゃると思うので、まずは日光浴のやり方から(知っている方は読み飛ばしてもらって大丈夫です)。
まぁ日光浴と言ってもやり方はめちゃくちゃ簡単で、
ヌメ革が見えるようにして窓際に置いておく
という、ただそれだけ(笑)
日光浴させる期間の目安は1週間ほどで、色味の好みによって前後させてもらえばOKです。
外側に使われているブライドルレザーは日光浴をさせても何の意味もありませんので、内側のヌメ革が太陽の方に向くようにしましょう。
やり方自体は超簡単なのですが、3つ注意点があります。
- 直射日光ガンガンは避ける
- 日焼けムラができないようにする
- こまめに状態を確認する
日光浴とは言いますが、直射日光をガンガンに受けるのは革に良くないのであまりおすすめしません。
特に夏場だと太陽光の熱で革が曲がってしまったりすることもありますからね。
なので、日光浴は風通しの良い日陰で行うのがベストです(ただし太陽光が届かないところでは意味がありませんが)。
また、太陽の当たるところと当たらないところで日焼けムラができるとかっこ悪いのでこちらも注意。
1日1回向きを変えるなどすれば満遍なく日焼けさせることができます。
さらに、日光浴の期間中はずっと放置するのではなく、こまめに状態を確認するようにしましょう。
うっかりしていると日焼けが進み過ぎて好みの色味よりも濃くなってしまう可能性もありますので。
一度濃くなった色を薄くすることはできないのでご注意を。
クリームを塗って日光浴させるべき?
「乾燥やひび割れしないように革用のクリームを塗って日光浴させる」という意見もありますが、個人的にはそのまま日光浴させるだけでOKと考えています。
僕はガンゾのシンブライドルシリーズを通算10個近く日光浴させていますが、1週間程度の日光浴で乾燥やひび割れが起こったことは一度もないですし、元々革自体に含まれている脂分(油分)が滲み出てきますのでそれだけで十分かと。
ちなみに、ガンゾの公式サイトにも以下のように書かれており、そもそもクリームを塗らない方が良いとも言えますね。
【内側のショルダーヌメ革のお手入れ】
クリーム・ワックス等でメンテナンスする必要はありません。
油分などが浸透しやすい革のため、不用意にクリーム・ワックス等を与えるとシミの原因になりますのでご注意ください。
使い始めはツヤがないヌメ革ですが、使い込むことにより内側からじんわりとツヤが出て、風合いを増していきます。これは、日光や熱、手でさわる刺激などにより、革が本来もっている脂分が革表面に染み出してくるためです。
1週間日光浴させたガンゾの日焼け具合
実際に1週間日光浴させたガンゾの財布の日焼け具合を紹介していきます。
僕が日光浴させたのはガンゾの「シンブライドル」シリーズの純札入れ。コンパクトで使い勝手が良くおすすめです。
左が1週間日焼けさせた状態で、右が日焼け前(新品)の状態です(ものは違いますが、どちらシンブライドルシリーズなので全く同じヌメ革です)。
ベージュからきれいなアメ色に変化しているのがよくわかりますね(実物は写真よりもう少し濃いです)。
色味の違いはカードポケットの部分を少しめくるとよりわかりやすいです。
日焼けさせた部分と太陽の当たらないカードポケットの内側で色がくっきり分かれていますね。まるで夏のTシャツの日焼け跡のよう(笑)
全体的に色ムラもほとんどなくきれいに日焼けできました。
日光浴をさせることで使う前から深い味わいが出ていますよね。
これを使い込むことでさらに色が濃くなって雰囲気が出るんですよね〜。楽しみ!!
写真だと少しわかりにくいのですが、日光浴させることでヌメ革にツヤも出てきています。
これは、革の内側の脂分が滲み出てきている証拠で、この脂分によって革がコーティングされることでキズや汚れに強くなると言われています。
日光浴させずに使う派の方もいらっしゃいますが、個人的にはヌメ革をきれいにエイジングさせるためにも日光浴させる方が良いと思いますね(決して日光浴なし派を否定しているわけではありませんよ)。
日光浴させる期間は僕はいつも1週間程度ですが、これは完全に好みなので色味の変化を見つつ決めてくださいね。