革本来のエイジングを存分に味わいたいなら、植物タンニン鞣しで仕立てたヌメ革が王道中の王道。
ナチュラルなベージュカラーから時間をかけて深い飴色に変化していく過程は、ヌメ革ならではの楽しみです。
今回は、そんなヌメ革の醍醐味をお手頃価格で体感できる、ドイツのレザーブランド「BREE(ブリー)」のコインケースをレビューします。
1970年創業のドイツの老舗レザーブランド。ヌメ革を使った「NATURE(ネイチャー)」シリーズが特に有名。現在はナイロンやターポリンなどの機能性素材を採用したバッグなども多数展開。日本では一般的な知名度は低いが、ヌメ革好きには根強いファンの多いブランド。
- 使うほどに飴色に変化するヌメ革のエイジング
- シンプルで使いやすい馬蹄型デザイン
- 地味に嬉しいミニポケット
- ドイツブランドらしい質実剛健な作り
- 小銭の収納力はあまり高くない
- ネットで買えるのは海外からの並行輸入品がほとんど
ヌメ革好き御用達。「BREE(ブリー)」のコインケース『J9』
「BREE(ブリー)」の定番「NATURE(ネイチャー)」シリーズのコインケース『J9』。
BREEは日本での一般的な知名度は正直かなり低いですが、ヌメ革好きには定評のあるブランドで、特にコインケースは2代目、3代目と買い換えて使っている方も多い人気アイテムです。
形はコインケースの定番の馬蹄型。読んで字のごとく、馬の蹄のような丸みを帯びたU字が特徴的です。
中央にはBREEのロゴの刻印が鎮座。
角の丸まった独特の字体がデザインのアクセントになっています。
使われている素材はBREEの代名詞とも言えるヌメ革。
BREEのヌメ革は赤ちゃんの肌のようなキメ細かな革質が魅力。美しすぎて見惚れちゃいますね。
この純白にも近いベージュカラーが、使い込むごとに艷やかな飴色に変化していくのも醍醐味です(詳しくは後述)。
小銭を出し入れする際はタブを引っ張る仕様。ボタンやジッパーが使われていない分、壊れにくく長く使えます。
内側の構造はこんな感じ。メインの小銭ポケットと外側にミニポケットが付いています。
枠の部分が受け皿になるため、小銭の取り出しやすさはピカイチです。
ただし、小銭をたくさん入れると詰まりやすくなるため収納力はイマイチ。10枚程度に抑えるのが良いでしょう。
『J9』よりも一回り大きな『J10』
ミニポケットはカードなどは入りませんが、もしものためのお札を入れておくのに便利。この使い方は結構おすすめです。
サイズはH7.3×W7.5×D2cmとコインケースとしては一般的な大きさで、すっぽりと片手で収まります。
厚みは約2cmとこれまた一般的で、パンツのポケットに入れても邪魔になることはないでしょう。
BREEのコインケースは実勢価格が楽天市場やAmazonで4~5,000円程度で、フルレザーの割にはリーズナブルな価格なのも嬉しい!
- 価格(定価):実勢4~5,000円(税抜)程度
- 型番:J9
- カラー:ナチュラル
- サイズ:H7.3×W7.5×D2cm
- 重さ:約36g
- 仕様:小銭入れ、ミニポケット
- 素材:牛革
- 生産国:ポーランド
BREEらしい上質なヌメ革とエイジング
BREEの魅力といえばヌメ革の質感の良さ。
ヌメ革は余計な加工や着色を一切しないため、品質をごまかすことができません。質が悪いとひと目でわかってしまうんですよね。
それだけに、BREEで使われているヌメ革のキメ細かく繊細な美しさは際立ちます。
また、購入時は明るいベージュカラーのヌメ革が、長く使うことで次第に深い飴色に変化していくのも大きな醍醐味。
同じものとは思えないほど色味が濃くなり、さらに革の内側からにじみ出る脂分によって艶も増していきます。
この革本来のエイジングを楽しめるのはヌメ革ならでは。
BREEのヌメ革は比較的経年変化がゆっくりなのでじっくり育てたいですね。
受け皿があって取り出しやすい
馬蹄型のコインケースは開けると枠の部分が受け皿になるため、小銭を取り出しやすいのがメリット。
受け皿で中身を一覧できるので小銭の枚数や金額も一目瞭然です。
これなら、小さなポケットに指を突っ込んで手探りで取り出すなんて必要はありません。
また、枠の部分は頑丈な作りになっており耐久性も◎!
ドイツブランドらしい質実剛健な作りで長く使えますよ。
大きめサイズの『J10』もあり
BREEのコインケースには僕が購入した『J9』よりも一回り大きな『J10』もあります。
『J10』は小銭をたくさん持ち歩く方や手の大きな男性にピッタリなモデル。
Amazonや楽天市場での実勢価格は6~7,000円前後です。
僕はコインケースは極力コンパクトにしたい派なので『J9』を選びましたが、『J9』では収納力が物足りないという方は『J10』を選ぶのもアリかと。
育てるコインケース
BREEのコインケースは、ただ使うだけではなく育てる楽しみも味わえるコインケース。
革本来の淡いベージュカラーから深い飴色に経年変化していく様子は、まるで赤ちゃんから大人へと成長していくよう。
長く使うことで味わいが増し、自分だけの逸品に育っていきます。
他の人と被ることも少なく、ヌメ革使いに一家言あるブランドなので所有欲もマシマシ。
ヌメ革好きはもちろん、ビギナーの方の入門編として、まずはコインケースから始めてみては?