必要最低限のお金とカードをコンパクトに持ち運べるのがウリのL字ファスナー財布、通称“Lファス”。
財布の中でも根強いファンの多い形のLファスですが、その中でも特に人気が高いのが国産レザーブランド「土屋鞄製造所」の『ナチューラ ヌメ革Lファスナー』です。
今回は、そんなLファス界の永世定番とも言える逸品をレビューしていきます。
- エイジングを楽しめるナチュラルなヌメ革の質感
- タフで頑丈な素材と作り
- 6,500円(税抜)と圧倒的なコスパの良さ
- L字ファスナーとしてはややサイズが大きい
- 小銭が取り出しにくい(L字ファスナー全般に言えるが)
L字ウォレットの永世定番。土屋鞄製造所の『ナチューラ ヌメ革Lファスナー』
『ナチューラ ヌメ革Lファスナー』は国産のレザーブランド「土屋鞄製造所」が手掛けるL字ウォレット。
発売から10年以上もの間愛され続けている、土屋鞄製造所の革小物で一番のロングセラーアイテムです。
1965年創業の国産レザーブランド。バッグから革小物まで幅広く展開しており、特にレザーのランドセルが有名。メイド・イン・ジャパンにこだわり熟練の職人が手作業で仕上げる製品は、どれも質実剛健で高品質。革好きからの信頼も厚い人気ブランド。
外装は2枚のレザーを縫い合わせたL字財布の王道とも言えるベーシックなデザイン。
使われているレザーは植物タンニン鞣しされたヌメ革で、ナチュラルな風合いと使い込むごとに味が出る経年変化が魅力です。
購入当時はややのっぺりとした雰囲気ですが、使っていくうちに艶と深みが増していきます。
L字のファスナーはアンティーク調のゴールドカラー。ヌメ革との相性も良くデザインのアクセントになっています。
ファスナーを開いた内側には、さりげなく土屋鞄の刻印が。
デカデカとロゴを主張せず、“素材と作りで語る”と言わんばかりの姿勢が自信の現れですね。
内装のデザインも非常にシンプルで、中央に小銭ポケットがあるだけのスタンダードなLファスの構造。
両サイドにお札とカード、中央に小銭を収納できます。
枚数はお札と小銭を各10枚、カード5枚程度でちょうど良い感じ。
Lファスの中ではサイズがやや大きめなので、お札やカードは比較的取り出しやすいです。
ただし、ポケットの底が深いので小銭はやや取り出しにくい印象です。惜しい。
中身を入れた状態で厚みは約2.3cm程度なので、お尻のポケットにもスッキリ収まって邪魔になりません。
サイズはH9.8×W12.6×D1.7cmで、一般的なLファスと比べて少し大きめ。
実際に手にとっても「思ったより大きい」と感じる方が多いようです。
「GANZO(ガンゾ)」のミネルバナチュラルシリーズの『ZIPパース』とサイズを比較するとこんな感じ。
縦の長さはガンゾの方が長いですが、土屋鞄のLファスの方が横幅が広いため一回り大きい印象です。
とはいえ、薄マチでパンツのポケットにも入るので実用面では気にならないと思います。
カラーは僕が購入したオーク、ブラウン、チョコ、オレンジの全4色展開。
出典:土屋鞄製造所
オレンジは土屋鞄製造所のWEBサイト限定です。
こちらの『ナチューラ ヌメ革Lファスナー』は価格が6,500円(税抜)と非常にリーズナブルなのも◎!
土屋鞄の財布を初めて買う方にもおすすめですし、これぐらいの価格ならサブの財布として購入するのにも気軽に買えますね。
- 価格(定価):6,500円(税抜)
- カラー:ブラウン、オーク、チョコ、オレンジ(WEB限定)
- サイズ:H9.8×W12.6×D1.7cm
- 重さ:約80g
- 仕様:メインポケット、小銭ポケット
- 素材:牛革
- 生産国:日本
土屋鞄で随一の圧倒的なコスパの良さ
まず何と言っても魅力なのが、6,500円(税抜)という超リーズナブルな価格。
土屋鞄の財布だと2~3万円するモデルもザラにある中、この『ナチューラ ヌメ革Lファスナー』は群を抜いて安いです。
L字ファスナー財布は構造がシンプルなので長財布や二つ折り財布と比べて比較的安価に作れるというのも理由のひとつですが、それでもガンゾやイルビゾンテのもので1万円ちょっとはします。
そう考えると、土屋鞄の『ナチューラ ヌメ革Lファスナー』は破格の価格設定ですよね。
もちろん、安いからといって品質が劣るなんてことは全くなく、一糸乱れぬ縫製やコバの丁寧な仕上げなど土屋鞄の名に恥じないクオリティで作られています。
この価格と質を兼ね備えた抜群のコスパの良さが、土屋鞄の革小物で一番のロングセラーになった所以でしょうね。
ヌメ革ならではのエイジングを楽しめる
出典:土屋鞄製造所
こちらの財布に使われている素材は、植物の渋の成分でもあるタンニンで鞣されたヌメ革。
牛の傷やシワ・血管などの自然の刻印をそのまま残し、型押しなどの表面加工もほとんど施さずに仕上げたナチュラルな風合いが魅力のレザーです。
加工が少ない分、使い込むごとに色味が深まり艶も増していきます。
革の一番の醍醐味とも言える経年変化を存分に楽しめるのがヌメ革です。
しかも、ヌメ革と一口に言っても使う人や使い方によって色味や艶感は微妙にすべて違います。まさに、十人十色。
世界にひとつとして同じものはない、自分だけの財布に成長してくれますよ。
耐久性が高く長く使える
出典:土屋鞄製造所
ヌメ革はレザーの中でも特に耐久性が高く頑丈なのもメリット。
革の繊維がギュッと詰まったがっしりとした質感と厚みがあり、ちょっとやそっとではヘタれません。
毎日パンツのポケットに入れてタフに使っても、壊れる心配はほとんどなし。まさに、ケツポケのための財布(笑)
ナチュラルな風合いを出すため防傷加工はされていないので傷は付きやすい素材ですが、使い込んでついた傷はむしろ良い味に変わります。
また、多少の傷であれば指で擦るだけでも目立たなくなりますので神経質になる必要もないですね。
ただし、ヌメ革は水に弱いのが欠点のため防水スプレーをしたり水がなるべくつかないようには注意しましょう。
メインでもサブでも、Lファスなら土屋鞄
数あるL字ファスナー財布の中でも、土屋鞄の『ナチューラ ヌメ革Lファスナー』は王道中の王道。
メインウォレットとしても休日や旅行用のサブウォレットとしても使いやすい汎用性の高さと、6,500円(税抜)という圧倒的なコスパの良さが人気です。
丈夫な素材と作りなので5年、10年と長く使えますし、使い込むほどにヌメ革の味わいも増していきます。
Lファスビギナーから愛好家まで、「土屋鞄のLファスを知らずして、Lファスを語るべからず」ですよ!