ホワイトハウスコックス、グレンロイヤルと並び、レザーブランドの英国御三家と称される「ETTINGER(エッティンガー)」。
イギリス王室が認めたブランドだけに与えられるロイヤルワラントを持つ名門で、日本でもこだわりのある大人の男性に人気のブランドだ。
今回、ユーズド品ではあるが初めてエッティンガーの財布を購入したのでレビューしていく。
1934年創業のイギリスの老舗レザーブランド。イギリス王室御用達の証であるロイヤルワラントを授与されている本格派で、厳選されたブライドルレザーを使った革財布が有名。
イエローカラーが映えるエッティンガーの二つ折り財布
- 上質かつ堅牢なブライドルレザー
- 内装のイエローカラーがよく映える
- ポケットにすっぽり収まる薄マチ
- 栄誉あるイギリス王室御用達ブランド
- 一部レザー以外の素材が使われている
- ガンゾなどの日本ブランドと比べると作りがやや雑
今回購入した二つ折り財布は、「ETTINGER(エッティンガー)」の中でも定番中の定番。
外装には英国ブランド伝統のブライドルレザーを使用。
こちらのブライドルレザーはエッティンガーのためだけに特別に仕上げられたもので、キメが細かく上品な革質が特徴だ。
内装に使われている革は、エッティンガーの代名詞とも言えるロンドンタン(イエロー)のパネルハイドレザー。
目の覚めるようなイエローカラーがインパクト抜群だ。イエローだと金運も上がりそう(笑)
ブライドルレザーとパネルハイドの絶妙なコントラスト
エッティンガーの醍醐味と言えば、外装のブライドルレザーと内装のパネルハイドの絶妙なコントラストだろう。
このブライドルレザーとパネルハイドのコンビネーションは創業当時から続くエッティンガーのアイコン的存在だ。
硬派なブライドルレザーから覗く鮮やかなイエローが見た目にも楽しい。お会計の際にサッと取り出せば女子ウケも上々だ(ここ重要)。
ちなみに外装と内装がバイカラーになった財布はエッティンガーが元祖だとかなんとか。本当かどうかは知らないが。笑
エッティンガーで使われるブライドルレザーは同社のためだけの特注で、同じブライドルレザーでもガンゾやホワイトハウスコックスのものとは質感が異なる。
ガンゾのシンブライドルシリーズと比べてみるとこんな感じ。
写真だとわかりにくいかもしれないが、ガンゾの方が武骨で男らしい質感なのに対し、エッティンガーはスムースで上品な質感だ。
ただ、悪く言うとエッティンガーのブライドルレザーは濃淡がなくのっぺりとした印象に感じるかもしれない。
内装のイエローカラーのパネルハイドは馬の鞍に使われる植物タンニン鞣しされた牛革。「イエロー=エッティンガー」と言っても過言ではないほど象徴的な存在だ。
パネルハイドはソフトでしっとりとした手触りで、見た目だけでなく質感も良好。
ただし、イエローは汚れが目立ちやすいため取り扱いには注意が必要だ。
ロイヤルワラントを授与される名門ブランド
エッティンガーは1996年に、イギリス王室御用達の証であるロイヤルワラントを授与されている名門ブランド。
ロイヤルワラントは厳しい審査を経てイギリス王室が認めた企業やブランドにのみ与えられる栄誉ある称号で、英国御三家の中でもロイヤルワラントを持っているのはエッティンガーが唯一だ。
現在、ロイヤルワラントを認定できるのはエリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子の3人のみで、エッティンガーはプリンス・オブ・ウエールズのチャールズ皇太子からロイヤルワラントの認定を受けている。
この3本の羽の紋章がその証。
歴史と伝統の重みが感じられてめちゃくちゃカッコいいよね。
また、ロイヤルワラントは一度授与されれば永遠に保持できるものではなく、5年ごとに再審査され商品の品質が基準に満たない場合などは取り消しとなる。
それだけに、ロイヤルワラントを保持し続けていることは信頼の証だ。
シンプルで使いやすく、ポケットに入れてもかさばらない
こちらは小銭入れなしのシンプルな二つ折り財布の構造。結局こうしたベーシックなものが一番使いやすい。
札入れ部分は仕切りがあり2つに分かれており、お札を分けて入れたりレシートを入れるのに便利。
一般的な二つ折り財布だと札入れが2つあるとその分厚みが増して微妙だが、エッティンガーは元が薄いため2つあっても厚みが気にならないのが嬉しい。
ひとつ残念なのは、ライニングがレザーではない点。革好きの僕としてはオールレザーが良かったなぁ。。
カードポケットは合計6個。内装のパネルハイドはソフトな革質ゆえ、取り出しやすさは◎だ。
両サイドに内ポケットも付いており、こちらにもカードが入る。
お札10枚とカード8枚を入れた状態で、厚みは約2.5cm。
エッティンガーのブライドルレザーは極限まで薄く削がれているため、容量の割にスリムな厚みに収まっているのがメリット。
これぐらいであればケツポケでもスッキリと収まるため、使い勝手はかなり良い。
縫製の緻密さでは日本ブランドに劣る
縫製など細かな作りの丁寧さでは、ガンゾなどの日本ブランドと比べると正直劣る。
縫製の間隔が微妙にバラけたりズレたりしている個体も中にはある。
ただ、これはエッティンガーに限ったことではなくホワイトハウスコックスなどの海外系のブランドは大体そうだ。
おそらく国民性も関係しているのだろう。ここは素直に日本人の丁寧な仕事ぶりを褒めたいところ(笑)
とはいえ、作りが粗すぎてヤバい、、みたいなものはほぼないので、多少の個体差は海外ブランドの味と捉えるべきかなと思う。
上品さの中に遊び心が光る
エッティンガーの二つ折り財布は、ブライドルレザーの上品さの中にイエローの遊び心が光る逸品。
真面目なだけじゃなくちょっとユーモアもある男がモテるのと同じで、財布もこうしたギャップがあると面白い。
ホワイトハウスコックスほど人と被ることも少なく、ロイヤルワラントという語れるポイントもあるのでおすすめだ。
- 価格(定価):35,000円(税抜)
- 型番:BH030CJR
- カラー:外装:ブラック、グレー、ネイビー、ナット、グリーン、ブルー、レッド/内装:イエロー
- サイズ:H9×W11×D2cm
- 重さ:約53g
- 仕様:札入れ×2、カードポケット×6、内ポケット×2
- 素材:牛革(ブライドルレザー)、馬革(パネルハイド)
- 生産国:イギリス