初代の発売から早2年半。
出る出ると言われてなかなか出なかったAirPods(エアポッド)の新型、いわゆる『AirPods2』がついに発売されました。
今回発売された新型は、ワイヤレス充電に対応した『AirPods with Wireless Charging Case』とワイヤレス充電なしの『AirPods with Charging Case』の2種類。
イヤホンと充電ケースのセット以外に、ワイヤレス充電ケース単体の『Wireless Charging Case for AirPods』もあわせて発売されました。
僕は正直ワイヤレス充電は必要なかったので、通常モデルの『AirPods with Charging Case』を購入しました。
さっそく新型AirPodsで音楽を聴きながら、購入レビューと旧型との違いを紹介していきます。
ワイヤレス充電対応モデルと通常版の違いは「ワイヤレス充電に対応しているかのみ」でそれ以外の機能やスペックは同じなので、ワイヤレス充電対応モデルの購入を検討している方にも参考になると思います。
- ワイヤレス充電対応モデルが登場(僕は選んでないけど)
- 連続通話時間が1.5倍に
- 接続速度・安定性などの性能面が向上
- 機能面の革新的な進化はない
- ブラックカラーは発売なし
【比較】新型AirPodsと第1世代の違い。変わった点・変わらなかった点
第2世代(新型)と第1世代(旧型)のスペックを表にまとめました。
第2世代(新型) | 第1世代(旧型) | |
---|---|---|
価格 | ワイヤレス充電対応:22,800円(税抜) ワイヤレス充電非対応:17,800円(税抜) | 16,800円(税抜) |
サイズ(本体) | 16.5 × 18.0 × 40.5 mm | 16.5 × 18.0 × 40.5 mm |
サイズ(ケース) | 44.3 × 21.3 × 53.5 mm | 44.3 × 21.3 × 53.5 mm |
重さ(本体) | 4g(片耳) | 4g(片耳) |
重さ(ケース) | 40g(ワイヤレス非対応は38g) | 38g |
内蔵チップ | H1(最新) | W1 |
充電ケース併用 | 再生:24時間以上 連続通話:最大18時間 | 再生:24時間以上 連続通話:最大11時間 |
AirPods(1回の充電) | 再生:最大5時間 連続通話:最大3時間 | 再生:最大5時間 連続通話:最大2時間 |
パッと見ではそんなに違いがないように思えますが、性能面では細かな違いがありますので解説していきます。
ワイヤレス充電に対応
新型のAirPodsは、ワイヤレス充電対応の『AirPods with Wireless Charging Case』とワイヤレス充電なしの『AirPods with Charging Case』の2種類。
ワイヤレス充電対応モデルはQi対応の充電マットに置くだけでAirPodsを充電できます(もちろんLightningケーブルでも充電可能)。
充電ケースの外側に小さなLEDインジケータが付いていて、充電中はLEDインジケータが点灯します。
ワイヤレス充電なしモデルは充電ケースの内側にインジケータがあります。
意外と勘違いしやすいのですが、ワイヤレス充電ありとなしは充電ケースが違うだけでイヤホン自体は同じです。
つまり、新型の2種類はワイヤレス充電ができるかどうか以外は全く同じ性能ということです。
価格はワイヤレス充電対応が22,800円(税抜)、ワイヤレス充電なしが17,800円(税抜)で5,000円の差があります。この差をどう見るか。。
ちなみに、今回新たにワイヤレス充電ケース単体(8,800円(税抜))も発売されたので、第1世代のAirPodsでもこのケースを買って入れればワイヤレス充電できます。
Siriの呼び出しが声でも可能に
第1世代でSiriを呼び出す時はAirPodsをタブルタップする必要がありましたが、新型では声での呼び出しが可能になりました(ダブルタップでの呼び出し設定も可能)。
これによって、iPhoneでSiriを使う時と同じように、「Hey Siri」と言うだけでSiriを起動できます。
例えば、「Hey Siri、音量を上げて」などと言うことでスムーズに操作が可能です。ちょっと恥ずかしいですけどね(笑)
バッテリー性能が向上。連続通話時間が1.5倍にアップ
新型のAirPodsは第1世代と比較してバッテリー性能が向上しています。
第2世代(新型) | 第1世代(旧型) | |
---|---|---|
充電ケース併用 | 再生:24時間以上 連続通話:最大18時間 | 再生:24時間以上 連続通話:最大11時間 |
AirPods(1回の充電) | 再生:最大5時間 連続通話:最大3時間 | 再生:最大5時間 連続通話:最大2時間 |
音楽などの再生時間は同じですが、連続通話時間が長くなっています。
特にありがたいのは、1回充電した状態での連続通話時間が最大2時間から最大3時間にアップしたことです。
僕はLINEで長電話することがあるのですが、第1世代のAirPodsを使っていて途中で充電が少なくなって有線のイヤホンに切り替えるということがよくありました。
新型なら最大3時間持つのでかなり安心感は増しましたね。
接続速度・安定性が向上
旧型のAirPodsはW1チップが搭載されていましたが、新型には最新のH1ヘッドチップを搭載。
iPhoneなどのデバイスとの接続速度と安定性が向上しました。
公式によると、使うデバイスの切り替えは最大2倍高速、電話の通話への接続は1.5倍高速になったとのこと。
第1世代からAirPodsの反応の速さは定評があって十分なレベルだったのですが、それがさらにスムーズになりました。
実際に使ってみた実感としては、AirPodsをダブルタップして曲をスキップ(設定で変更可能)する際の反応などがかなり向上していると感じました。
また、新型ではゲームプレイ時のレイテンシ(遅延)も最大30%減少したとのこと(僕はAirPodsをつけてゲームはしないですが)。
遅延が少なくなったということは、ゲームのようなコンマ1秒を争う場面でなくても、例えばYoutubeの動画を見る時もより自然に楽しめるので実用性が高まったと言えます。
まぁ他のワイヤレスイヤホンと比べてAirPodsの遅延の少なさは以前から圧倒的に優れていましたけどね。
音質はそこまで変化なし
他の購入者のレビューを見ていると、「音質が良くなった」と書かれていることも多いのですが、個人的にはそこまで変化はないかなと。僕の耳が素人なだけでしょうか。笑
公式サイトには「一段と質の高いサウンドが耳に飛び込みます」との一文があるので多少向上しているのかもしれませんが。
元々AirPodsの音質に不満は特にないので十分満足しています。
ただ、個人的に違いを感じたのはAirPodsを装着している状態で音楽を停止している時のノイズの有無です。
第1世代の場合はごくわずかですが「サー」というノイズというか接続音のようなものが聞こえていたのですが、新型ではほとんど聞こえないほどに改良されています。
これはつけてみて割と驚きました。
なので細かな性能は間違いなくアップしているようです。
カラーはホワイトのみ。ブラックは発売されず
出る出ると言われていたブラックカラーですが、今回は発売されず。
出る出る詐欺に終わってしまいました(笑)
別にAppleが出ると言っていた訳ではないですけどね。
カラーは第1世代と同じくホワイトのみで、”耳からうどん”と揶揄される運命は継続のようです。
というか、そんなにうどんに見えますかね?笑
個人的には、マットなスペースグレイ的なカラーがあるとカッコいいと思っているのですが、、そのうち発売されたらいいな〜。
サイズは全く同じ
新型も旧型もAirPods本体、充電ケースともにサイズは全く同じです。
ワイヤレス充電対応モデルのみ充電ケースの重さが2g増していますが、ワイヤレス充電なしモデルに至っては旧型とサイズ・重さともに一切変化はありません。
形が同じなので見た目では全く区別がつかないです(ワイヤレス充電対応モデルは外側にLEDインジケータがあるのでわかりますが)。
新型AirPodsは”買い”なのか?
新しく発売されたAirPodsは”買い”なのでしょうか?
個人的には、今現在AirPodsを持っていない方は間違いなく”買い”だと思います。
僕自身、AirPodsを買う前は「ワイヤレスイヤホンってそんなに良いの?」と疑問だったのですが、イヤホンのコードがあるとないとでは快適性が全然違います。雲泥の差と言ってもいいぐらい。
コードが絡まることもないですし、服などにコードが当たって雑音がすることもない。iPhoneがちょっと離れた位置にあっても音楽を聴ける。
実際に体験してみないとわからないかもしれませんが、本当にストレスフリーで使えて便利です。
AirPodsは数あるワイヤレスイヤホンの中でも接続のスムーズさや使い勝手の良さはダントツだと思うので初めてのワイヤレスイヤホンにもおすすめですね。
ただ逆に、第1世代のAirPodsを持っている方は無理に買い換える必要はないかなと思います(僕は買いましたが笑)。
その理由は第1世代と比べて性能面は確かに向上していますが、革新的な変化があったわけではないからです。
第1世代でも十分完成度が高いので、まだまだ現役で使えるかなと。
ワイヤレス充電が魅力なのであれば、新たに発売されたワイヤレス充電ケースを単体で買う手もありますね。
僕がワイヤレス充電対応にしなかった理由
ワイヤレス充電に対応したというのが新型の目玉でもあったわけですが、僕はあえてワイヤレス充電非対応のモデルを選びました。
その理由は、ワイヤレス充電に価格差ほどの魅力を感じなかったから。
ワイヤレス充電対応モデルと非対応モデルでは5,000円の価格差があります。
置くだけで充電できるのは確かに便利かもしれませんが、5,000円多く出してまで欲しい機能ではなかったので見送りました。
ワイヤレス充電以外にも性能の違いがあれば間違いなく上位モデルを選びましたけどね。